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“大量軽石”漁業ピンチ「種類も量も半減」
沖縄などに大量の軽石が漂着している問題で、船が出せず、漁業に深刻な影響が出ています。
魚の種類も量も半分ほどになり鮮魚店が頭を抱えています。
こちらは沖縄県伊平屋島でダイバーが撮影した映像です。
軽石の間からかろうじて太陽の光が差し込んでいますが、海底は暗闇に包まれています。
そして、払いのけると動く物体。これも軽石でした。
「水面が9割で水底が1割もないくらい。で、ちょっと中層にもあるかなぐらいですね。」
漂流していた軽石が、時間がたって沈んで堆積したものと思われますが、海底のサンゴや生物などへの影響も懸念されます。
「軽石の影響で出港できない船が…」
既に軽石が島に到着している鹿児島の与論島。
今朝もソデイカの水揚げが行われていました。
「今、与論に軽石がすごい来ているじゃないですか。」
「いやぁ、もう、大変ですね。毎航海、あの冷却水を、外して掃除してます。軽石吸い込んでるもんだから。」
漁港にはそれほど軽石は見られません。
しかし、沖に出ると、冷却水の取水口に軽石が詰まりエンジントラブルが起こる恐れがあるそうです。
「やはり海中を漂ってるもんだから、吸い込むんですよね。船の航行が危険な状態で。」
ほとんど漁に出られないという状況ですが、こんな工夫もしているそうです。
「今もうやっぱり仲間の船と一緒に近くで操業するようにして一隻に何かあったら、引っ張って帰ってこれるようにしてます。」
軽石で船が出せない問題。影響は市場でも。
那覇市の泊いゆまちに来ています。こちらの鮮魚店では、いつもより少ない品揃えになっているということです。
(種類は)「約半分ぐらい。」
「で、全体の量も」
「まぁ、半分くらいになってますね。」
「今後、どんなことが考えられますか。」
「まず物がないので値段がちょっと高騰するのと。」
沖縄県によると、県が管理する9ヶ所の港湾でも大量に漂着が確認されていて、その除去にかかる費用は8億円余りになるとみられています。
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